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【博多ひのきクリニック】B型肝炎ワクチンのご案内

 

 

Engerix‑B(エンゲリックス‑B) — B型肝炎ワクチンのご案内

当院では国産のB型肝炎ワクチンのビームゲン以外に海外製のB型肝炎ワクチン Engerix‑B(GSK社) をご用意しています。製品比較・接種スケジュール(標準/急速)・注意点をわかりやすくまとめました。

B型肝炎ワクチン製品概要と比較(簡易)

下表はB型肝炎ワクチンの要点まとめです。

代表的な製剤比較
項目 Engerix‑B
(GSK)
ビームゲン
(例:国内製)
ヘプタバックスⅡ
(MSD)
製造国 英国/欧州(輸入) 日本 日本
成人用抗原量 20 µg / 1.0 mL 20 µg / 1.0 mL 10 µg / 1.0 mL
添加剤(アルミニウム) アルミニウム水酸化物 水酸化アルミニウムゲル リン酸水素アルミニウム
防腐剤 無(無添加)
保存温度 2〜8℃(冷蔵) 2〜8℃ 2〜8℃
標準接種回数 3回(0,1,6か月) 3回(0,1,6か月) 3回(0,1,6か月)
承認区分 海外製(輸入)・当院で任意接種 国内承認 国内承認
特徴 世界各国で広く使用。抗原量が高めで高い抗体価を得やすい傾向。 国内で長期使用、入手しやすい。 国内標準ワクチン。低用量での接種設定。

※上表は代表的な情報を一般向けに簡略化したものです。詳細(年齢別用量、添付文書)は医療従事者向けの資料をご参照ください。

接種スケジュール

Engerix‑Bは標準スケジュールの他に、急速に免疫を得たい方向けの Rapid Schedule(急速スケジュール) が利用できます。

標準スケジュール(Standard)

接種回 タイミング 目的
1回目 Day 0(初回) 初回投与
2回目 1か月後 免疫のブースト
3回目 6か月後(初回から) 長期免疫の確立

急速スケジュール(Rapid Schedule):Engerix Bのみ対応可

渡航や実習が迫っている場合など、短期間で抗体を獲得したい方向けのスケジュールです。短期間で基本免疫を完了する一方で、長期免疫維持のために追加接種が推奨されます。

接種回 タイミング 備考
1回目 Day 0(初回) 初回
2回目 7日後(Day 7) 早期に免疫を獲得するため
3回目 21日後(Day 21) 3週間で基本接種完了
4回目(追加) 12か月後(1年後) 長期免疫維持のためのブースト接種(必須とする場合あり)
ポイント:急速スケジュールは短期的に抗体を得やすい一方で、最終的な抗体価の安定度や持続性のために1年後の追加接種(4回目)を忘れないことが重要です。

抗体検査

いずれのスケジュールでも、最終接種から1〜2か月後に HBs抗体(抗体価)測定 を行い、免疫獲得(protective level)を確認することを推奨します。結果に応じて追加接種をご案内します。

適応・注意点(簡易)

  • Engerix‑Bは海外製のため、当院での接種は 任意接種(個人負担) になります。
  • 重篤な急性疾患がある場合は接種を延期することがあります。
  • アナフィラキシー既往など明らかな重篤なアレルギーがある方は事前にご相談ください。
  • 妊婦・授乳婦への投与は添付文書・ガイドラインに従います(必要に応じて医師とご相談ください)。

副反応(主なもの)

一般的には軽度の局所反応(注射部位の腫れ・痛み)や発熱、倦怠感などが報告されています。稀に重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が発現することがありますので、接種後は一定時間当院での経過観察を行います。

よくある質問(FAQ)

Q:急速スケジュールでも効果は出ますか?
A:短期的な抗体獲得は期待できますが、長期的な持続性のために12か月後の追加接種(4回目)を行うことが推奨されます。
Q:子どもにも使えますか?
A:年齢や製剤ごとに用量・推奨が異なります。小児の接種は添付文書と医師の判断に従いますのでご相談ください。

 

ご注意:Engerix‑Bは国内未承認品の場合があり、入荷状況により提供ができないことがあります。事前に在庫確認をお願いします。

問い合わせ・予約

ご予約:こちら

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※本ページの情報は一般向けに簡潔化しています。添付文書の正確な情報や医療的判断は医師が行います。疑問点は診察時にご相談ください。

 

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