【博多ひのきクリニック】腰痛の原因は?手術が必要なケースとそうでないケース

イラスト:いらすとや
◆ 腰痛はなぜ起きる?主な原因
腰痛は日本人の約3人に1人が経験するとも言われ、非常に身近な症状です。しかし原因はさまざまで、適切な対処法も異なります。
| 種類 | 主な原因・疾患 | 特徴 |
|---|---|---|
| 非特異的腰痛 | 筋肉・筋膜の緊張、姿勢不良など | 腰痛の約85%を占める。原因を特定しにくいが多くは自然回復 |
| 椎間板ヘルニア | 椎間板が飛び出して神経を圧迫 | 腰から脚にかけての痛み・しびれ。若い世代に多い |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 脊柱管が狭くなり神経を圧迫 | 歩くと痛む(間欠性跛行)。中高年以上に多い |
| ぎっくり腰(急性腰痛) | 急な動作による筋肉・靭帯の損傷 | 突然の激痛。多くは数週間で回復 |
| 腰椎圧迫骨折 | 骨粗鬆症による椎体の骨折 | 高齢者・女性に多い。安静と固定が基本 |
◆ ほとんどの腰痛は保存療法で改善できる
腰痛の治療はまず保存療法(手術をしない治療)から始めます。
💊 薬物療法:消炎鎮痛薬・筋弛緩薬・湿布・塗り薬による痛みのコントロール
💉 ブロック注射:神経周囲への局所麻酔で痛みを和らげる
🏃 リハビリ・運動療法:筋力強化・ストレッチで腰への負担を減らす
🦺 コルセット:腰部を安定させ痛みを軽減する
😴 安静:急性期は動ける範囲で安静(長期安静は逆効果の場合も)
※ 椎間板ヘルニアは自然に縮小・消失するケースも多く、まずは3か月程度の保存療法が推奨されています。
◆ 手術が必要なケース——このサインは要注意
🚨 足に力が入らない・麻痺がある(運動神経の障害)
🚨 排尿・排便の障害(尿が出にくい・漏れる・便秘など)
🚨 両脚のしびれや麻痺
🚨 保存療法を3か月続けても改善しない
🚨 日常生活に著しい支障がある状態が続く
特に排尿・排便障害が現れた場合は神経への重篤なダメージの可能性があり、緊急の対応が必要です。
◆ 手術が不要なケース(保存療法で経過を見られる)
- 腰から脚にかけての痛み・しびれがあるが、筋力低下がない
- 歩くと痛む(間欠性跛行)が、日常生活はなんとかこなせる
- ぎっくり腰・急性腰痛(多くは自然回復)
- 骨粗鬆症による圧迫骨折(安静・コルセット・薬物療法が中心)
◆ 腰痛を防ぐ日常生活のポイント
- 正しい姿勢を意識する:長時間同じ姿勢を避け、こまめに姿勢を変える
- 物を持ち上げる時は膝を曲げて:腰を折って持ち上げる動作は腰への大きな負担になる
- 腹筋・背筋を鍛える:体幹を強化することで腰への負担を分散させる
- 体重管理:肥満は腰椎への負担を増大させる
- 適切な寝具の選択:硬すぎず柔らかすぎないマットレスが腰に優しい
「腰痛が続いている」「足にしびれがある」「手術が必要か知りたい」という方はお気軽にご相談ください。
ご予約は当院ウェブサイトのWEB予約からお申し込みください。
参考:厚生労働省「腰痛対策」、日本整形外科学会、腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021
