【博多ひのきクリニック】プール熱・手足口病——夏前に知っておきたい子どもの感染症

イラスト:いらすとや
◆ プール熱(咽頭結膜熱)とは?
プール熱はアデノウイルスが原因で起こる感染症で、正式には「咽頭結膜熱」と呼ばれます。プールの水を介して感染することが多いことからこの名前がついていますが、プール以外でも接触感染・飛沫感染で広がります。
▶ 主な症状
- 高熱(38〜40℃)が3〜5日続く
- のどの痛み・赤み(咽頭炎)
- 目の充血・目やに・まぶたの腫れ(結膜炎)
- 頭痛・倦怠感・腹痛を伴うことも
▶ 登園・登校の目安
主な症状(発熱・充血・目やに)が消退してから2日間は出席停止が必要です(学校保健安全法による)。
◆ 手足口病とは?
手足口病はエンテロウイルス・コクサッキーウイルスが原因で起こる感染症で、主に5歳以下の乳幼児に多く見られます。夏(6〜8月)に流行のピークを迎えます。
▶ 主な症状
- 口の中の水疱・口内炎(痛みで食事がとりにくくなる)
- 手のひら・足の裏・お尻の水疱・発疹
- 発熱(37〜38℃程度、ない場合も)
- まれに無菌性髄膜炎・脳炎などの重篤な合併症
※ 大人が感染すると子どもより症状が重くなる場合があります。
▶ 登園・登校の目安
手足口病は学校保健安全法上の出席停止疾患ではありませんが、発熱がなく全身状態が良好であることが登園・登校の目安です。口の中の水疱が破れて痛みが強い場合は無理させないようにしましょう。
◆ 2つの感染症を比較
| 比較項目 | プール熱(咽頭結膜熱) | 手足口病 |
|---|---|---|
| 原因ウイルス | アデノウイルス | エンテロウイルス・コクサッキーウイルス |
| 発熱 | 高熱(38〜40℃)・3〜5日続く | 微熱〜発熱(ない場合も) |
| 特徴的な症状 | 目の充血・のどの痛み | 手・足・口の水疱 |
| 流行時期 | 6〜8月 | 6〜8月 |
| 出席停止 | 症状消退後2日(法定) | 法定なし・全身状態で判断 |
| 治療 | 対症療法 | 対症療法 |
◆ 家庭でできる感染予防
- こまめな手洗い(石鹸で20秒以上):帰宅後・食事前・トイレ後を徹底
- タオル・コップの共有を避ける:家族間の感染を防ぐ
- プールの後はシャワーで目を洗い流す:プール熱予防に有効
- おむつ替えの後は必ず手洗い:手足口病ウイルスは便中にも排出される
- 症状のある子どもはプール・集団活動を控える
◆ こんな症状があれば早めに受診を
- 高熱が4日以上続く
- 口の痛みで水分が全くとれない
- ぐったりして反応が鈍い
- 頭痛・嘔吐・けいれんがある(髄膜炎・脳炎の可能性)
- 目やにがひどく、まぶたが大きく腫れている
お子さんの発熱・発疹・目の充血などが気になる方はお気軽にご相談ください。
ご予約は当院ウェブサイトのWEB予約からお申し込みください。
参考:国立感染症研究所、厚生労働省、日本小児科学会ガイドライン
